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公開するの忘れてた。続きです。。
「おーい、由里、聞いてるかー?」 ぽやんとしてるのはいつものことだが、珍しくぼんやりした由里に明は話し掛ける。 「聞いてますわよ、アメリカ大統領戦の話ですわね?」 「いーや、卒業パーティーの話だ。」 この女、何も聞いちゃいない。 彼女は曖昧に笑って、食べ切れないおかずをこちらの皿に乗せた。 「ちゃんと食えよ」 「大学の学食は量が多すぎですわ」 学食の量は確かに1.3人分くらいある。しかし、毎日これのせいで明は1.8人分くらい食べている計算になりかねない。昔ほど運動しないから辞めてほしいのだが… 「で、なんだよ。ぼーっとして」 由里は明を見るとふと頬を染め、微笑む。 こういう浮世離れした雰囲気が彼女の魅力だよな、可愛いよな、などと暴走し始めた不埒な脳を止める明に由里は答える。 「…明君が格好よくてちょっと欲情しましたわ…」 「ゆーーりーー!!!」 2、じぶんをしゅじんだとにんしきさせましょう …相手に主導権を握られてるようじゃあまだまだです。 (たじたじ男子明のターン。(笑)なんとなく由里のほうが爆弾発言しそうな気がします。 策士です。 つづきます。) あの人は無意識なのか、策略なのか時々解らなくなるときがある。 幼なじみならその行為は策略だとはっきり解るのに。 普段のイメージは冷静、厳格、配慮の行き届いた優等生。 だからこそ、それが私を惑わせる…。 大学内の広場を横切って授業に向かう私は、ぼんやり考え事をしながら歩いていたから、周囲の物音など聞こえていなかった。 私に届くのは暖かい陽射しと風の音… その暖かい陽射しが、遮られる… 「…月花、返事をしろ…」 耳元に当たる吐息と囁かれた言葉に思考回路が完全停止する。 慌てて耳を抑えて振り向くと、声の主は怒りと呆れを含み、軽いため息を着いた。 「ぼんやりするのは勝手だが、呼んだら答えろ… どうした、顔が赤いが…体調が悪いのか?」 「み、耳…っ!」 押さえた耳をちらりとみると彼は申し訳なさそうに眉を寄せた。 「うるさかったか?耳元で言わないと気付かないのかと思って…悪かった…」 どうやら、彼はやはり配慮の故の『無意識』のようだ… 3せをむけてはいけません …不意打ち注意! (わざとだったらそれはそれでOKだぜっ☆(笑)会長は天然でおとすに違いない。) まだあるよ。 彼女は、時折無茶をいう。 「せーんぱーい!今度お兄ちゃんが帰ってくるから先輩も遊びに来て…」 「断る」 「なんでか~!」 変な訛りで瞳を潤ませた尋乃に擾は背を向けた。 「お前の兄貴苦手だよ…」 「なんで?お兄ちゃんは『先輩も気に入った』って…」 …それはいびり甲斐があるという点で、だろ? なんで俺年上と相性悪いんだろうな。災難もいいとこだ。 そもそも『も』ってなんだよ。メインで気に入ったのは俺じゃねーじゃん。 うんざりしながらため息をつくと尋乃はぷっと膨れて擾の背中を叩いた。 「…なんで先輩私のおうち遊びに来てくんないの?いっつもやだっていうじゃんか…」 そういえば、そうだ。 こいつの部屋にいったことがないな、と擾は思案する。 大体学校に近くて大きい志魔村家が剣道部のたまり場で、尋乃の家にわざわざ行く機会もない。 一回くらい乗り込むのもいい。 折角だから、兄貴の挑戦とやらに乗ってみるか… でも、 素直に聞くのは癪だ… 「いいぜ、行ってやるよ。…そのかわり… 今晩は、我が家で『遊んで』もらうぜ…?」 気付いたときには尋乃の視界が回転していたのは言うまでもない…。 4むりにいうことをきかせようとしてはいけません …尋乃が懲りないのも言うまでもない。 (どちらが獣かはあえて問わない。(笑) 尋乃は獣。擾はケダモノ…にほんごってたのしいね。) リライト PR ◎Comment Comment Write |
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